28 Jul '12, 11pm

高級品には,それに相応しい厳しい品質が求められる。顧客はその高い品質を評価して大枚をはたくからだ。その評価を裏切る品質であれば,顧客を失うことは明らかである。 200万画素で38万円、フラッシュは別パーツ、...

 業績不振に苦しむソニーが,2005年9月22日に中期経営方針を発表した。新たに就任した2人のCEO(最高経営責任者)である会長のHoward Stringer氏と社長の中鉢良治氏が初めて指揮を執る経営方針であり,かつ,同社の実質の「リストラ策」であることから大きな話題を集めた。  中でも報道陣の視線が集中したのは,同社のものづくりの復活を担う中鉢氏のスピーチだった。ソニーはこれまで積極的に多角化を進め,規模を大きくして成長軌道を歩んできた。ところが,2001年度を境に,同社のものづくりの柱であるエレクトロニクス事業の業績が悪化し,ついには赤字転落の事態にまで陥っている。  冒頭から中鉢氏は「エレクトロニクス事業の復活なくして,ソニーの復活なし」と力強く語り,「ものづくりへの原点回帰」の姿勢をアピールした。打ち出した施策については,着実に実行して成果を出していくと語り,結果に対しては「責任を取る」ことも明言した。  同社が今後,ものづくりを強化しようとする姿勢は評価したい。だが,内容については「ビジネス戦略上,今は公開できない」といった項目が多かった点は残念だ。例えば,不採算事情からの撤退についても,同社は事業名を明らかにしなかった。しかるべき時がきたら,発表するという形を取るという。  だが,こうした「弁明の余地を残した」(あるアナリスト)発表により,非常に目立つことになったのが,事実上,撤退する事業だ。報道陣から質問を受けた中鉢氏は,高級ブランドを目指した製品群「QUALIA」の新規開発を凍結すると回答した(関連記事 )。現在販売しているモデルについてはビジネスを継続するという説明はあったものの,これまでの芳しくない販売実績や,より力を入れるべき他の事業との兼ね合いを考えると,やはり,同社はQUALIA事業から撤退を決めたと考えて間違いないだろう。  「これまでのソニーは経済価値ばかりに目が行きがちだった。QUALIAプロジェクトでは量から質への転換,つまり,感動価値を創造するものづくりに挑戦する」と,当時会長兼グループCEOの出井伸之...

Full article: http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20051109/110567/

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